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君と紡ぐ100のお題

第2章 red







「先輩て、うざいの?」

「え!?う、うざい!?」



きみが驚いてこちらを見る。


「うん、翔くん翔くんうるさいよ
 松潤って。
 愛してるだの、好きだの
 愛情表現がうっとおしいし」

「そ、そんなこと言うの?松本くん」

「うん、俺のこと、大好きだから」

「へえ…ふふ、
 なんか翔くんお兄ちゃんだね」

「…ああ!それ!そうなの!
 やっぱ長男が出んのかなあ、
 兄貴ぶっちゃうんだよね。
 放っておけないっていうか」

「松本くん、可愛いもんね」

「や、最近生意気よ?
 自我が芽生えてきたね」

と笑った。





「先輩とはちょっと違うみたい」と
きみは優しい顔してまた松本を見る。
(正確には松本が載っている雑誌)




「…まだ好きなの?」




俺の意地悪な質問に
少し悲しそうな顔をした。




「…だめだよね、諦めなきゃ」




女の子だったきみが、
初めて女の人に見えた。




きみをそこまで変える先輩って
きっと凄い人なんだろうな、と
そう思った。





「…俺はさあ、
 そういうのあんまわかんねえけど
 先輩のこと好きだって言う
 ちゃんは
 すげえ可愛いと思うよ」





自分でも一瞬何言ってるのか
わかんなかったけど


きみが目を大きくして

だんだんと頬が赤く染まるのを見て

なんだなおかしな状況に気付く。





「…あれ?俺今、ちゃんのこと
 可愛い、つった?」

「あ、え、う、うん」

「…は、はは、…まあ頑張るんだ」

「な、なにをです、翔さん」

「…な、なんでしょう、ね」




二人して「あ、はは」とぎこちなく笑い
なんとかその場をしのぎ
その後は毎年のように家族も皆で
クリスマスを過ごした。


今思えば
お互いを初めて意識した、
そんな瞬間だったのかもしれないけれど。










END.
















「翔くんさ、先輩の彼女、誘惑できる?」
「ねえ、なんのドラマ見たのあなた
 (頑張るの意味、完全に履き違えてるな)」

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