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ヤンデレヴィクトル氏による幸せ身代わり計画【完結済】

第2章 身代わりの話


そして、火曜。
1限目の授業が始まる前にスマホを弄っていると「今日は来てくれるんだよね?」とヴィクトルから連絡が来た。

桜はこの時、もう仲直りしたし、寂しくないよね、行かなくてもいいかも。でも一応約束してたから後で聞いてみよう。と考えていたので、まさか向こうのほうから連絡が来るなど思っておらず、驚いた。

念のため、泊まる準備をしていた彼女は「8時くらいには行けるけど、いつ行けばいい?」とお伺いをたてると、すぐに「なら8時に来て、待ってるね」との返事が返ってきた。

(自分で言っておいてあれだけどいつもはもっと遅い時間を言ってくるのに、8時に来てだなんて、一体どうしたんだろう…あ、そっか、きっとあの人惚気けたいんだ。仲直り出来て嬉しくてその話がしたいから8時を指定したんだな)

ニコニコと笑顔で勇利の話をするヴィクトルを思い浮かべて、授業が始まる前にそっとスマホをポケットにしまった。


次に桜がスマホの画面を見た時、ヴィクトルからまた連絡が来ている事に気付いた。
桜は、時間の変更かな?と思い、メッセージを確認すると、送られてきたのは朝食を食べているヴィクトルの自撮り画像で、思わず彼女は目を点にして、そっとスマホの画面を暗くした。

(送る相手を間違えたのかな?意外とおっちょこちょいだなあの人、おっちょこちょいフォロフさんだ)

そして、また次の休憩時間に入ると今度は練習風景の画像、ランチ時の画像、マッカチンとのツーショットが、送られてきていて、流石にこれは送り間違いじゃないな、と考えを改めた彼女は、とりあえず自身のお弁当の画像だけ送ってみた。

それに対しての返事は「なんで自撮りじゃないの?」との一言。

「逆になんで自撮りを送らないといけないの?」と返事をすれば、怒涛のブーイングメッセージが届いたので、ちょっとした反抗心から目元を手で隠した自撮り画像を送れば「出合い系の広告画像みたいだね!」とリビングレジェンドから発して欲しくない返信が返ってきた。

(他にも例えがあるでしょ!?)

思わず叫びたくなる衝動をなんとか抑え、怒った桜はそれ以降、男に返信をすることは無かった。

しかしそんな怒りも授業が全て終わる頃にはなりを潜め、むしろリビングレジェンドも出合い系の広告見たことあるんだ、と変な感動を覚えていた。
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