第15章 愛のかたまり
「ちがっ!」
「なんだ、残念…もう一度レアな智を楽しみたかったのに」
乱れきったさっきまでの自分を思い出し恥ずかしくなった。
「ふふっ、いつもの智だ…顔紅いよ?」
翔くんの手がそっと俺の顔をなぞる。
「あ…」
撫でられただけで体温が甦る…
「ご満足していただけた?」
色っぽい視線で問いかけられ慌てて首を縦に振った。
「なら、よかった…身体大丈夫?もうすぐ予約したディナーの時間なんだけど、大丈夫ならお風呂入って準備しよう?」
そうだった、翔くんがふたりでゆっくり出来るようにってルームサービス頼んでおいてくれたんだ。
「うん、大丈夫」
笑顔でそう答えると翔くんが立ち上がり俺の事を抱き上げた。
「え?」
「疲れたでしょ?お風呂まで連れてってあげる」
「大丈夫だよ、大した距離じゃないし…降ろして?」
「ん~、じゃあ俺が連れていきたい…それならいい?」
そんな些細な言動に愛情を感じてしまう…でもそれって今日に限ったことじゃないんだよなぁ…翔くんはいつも俺に対してはっきりと愛情表現をしてくれる。俺は照れ臭くてそれを素直に受け止められないんだけど…
ほんとは嬉しいんだよ?だから今日くらいは素直になるね。
「うん、連れてって」
翔くんの首に手を回しお願いすると、翔くんは嬉しそうに微笑んでキスをしてくれた。
「今日の智はおねだり上手だね」