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フタゴイロ

第2章 黒い笑顔に気をつけろ




あの衝撃的な一日を終え、朝を迎えた。
だが、そんな私の朝は近年稀に見る最悪な朝だった。

いつもより早く目が覚めたのはいいものの、
先程からため息ばかりが口から溢れる。

今日は学校を休んでしまおうかと本気で考えていると
ピンポーンと間の抜けたような
訪問者を知らせる呼び鈴が鳴った。

こんな朝っぱらから誰だ。迷惑極まりない。居留守決定。

気を取り直して今日の学校出席について考えていると
再び呼び鈴が鳴る。

「いい加減諦めろよ」

ピンポーン・・・ピンポーン・・・
このまま鳴り続けられても迷惑なので部屋着のうえから
カーディガンを引っ掛け玄関へ向かった。

「はーい。朝っぱらからどちら様・・・」

玄関先の人物を目にした途端、私は無言で扉を閉めた。
二度寝でもしようと玄関にせを向れば、

「ちょ、紋!?おーい!!」

在ろう事か玄関先で叫びだした。
その声にギョッとして再び玄関の扉へ手を掛けた
なんて近所迷惑なやつなんだ。

「叫ばないでよ!近所迷惑でしょ!?」

「いやだって無言で閉めるから」

当たり前だろう。
誰が朝からこんな奴の顔を見たいと思うのか。

「なんでこんな朝っぱらから此処にいるわけですか?」

「なんでって学校まで一緒に・・・」

「今日は休みますのでどうぞお一人で登校されてください」

途中で言葉を遮り、ピシャリと言い放つと再び扉を閉めようと
ドアノブに手を掛ける。

するとなんだ、閉めようとしていた扉を反対側から引っ張られた。

「なんで阻止するのかな、奏多くん」

「なんで閉めようとするんだよ!」

「今日は学校を欠席すると伝えた筈ですが」

暫く扉の引っ張り合いが続いたが、私が折れた。
このままでは扉が壊れる。

玄関先で言い合いをしていればそれこそ近所迷惑なので
とりあえず、迷惑の張本人である奏多を家へあげた。

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