第4章 放課後の黒い悪魔
「で、本当に用事は何?」
「ないけど」
ないんですかーい。
何だか前もこんなやり取りあった気がする。
「じゃぁ手を放していただけませんか、帰りたい」
「俺も帰るところだ」
「そうですか、手を放してください」
「俺も今から帰るんだ」
手を話してもらおうと引っ張ってみると
握る力が強くなった。
ナニコレ、私の手をちぎり取るつもりなの?
ギリギリと今にも音をたてそうな腕と
さっきから顔は笑ってるのに目が怖い魔王のせいで
半泣き状態な私。
「あのさ、手を・・・」
「さぁ、帰るか」
遂にはずるずると引っ張られだす。
これはもう諦めたほうがよさそうだ・・・
渋々叶多の横に並んだ。
大人しく一緒に帰ってはいるのだが
なぜだろう・・・この気まずい無言は。
しばらくこの気まずさに耐え、静かに歩いていたが
先程、というかここ最近少し気になっていた事を
思い切って聞いてみることにした。
「叶多、奏多は?」
これは今日の昼休みにも奏多に聞いた。
奏多は至極嫌そうな顔をしたのでケンカかと思ったのだが
「先に帰ったよ」
あっさりと普通な返答が帰ってきた。
ケンカではなっかたのか、それとも仲直り?
「今日奏多と昼休み過ごしたんだけど
様子が変だったから・・・さ」
「へぇ、昼休みは奏多と一緒だったんだ」
何やら突然隣から冷気が・・・
どうしよう、怖くて隣が見られない。
とりあえず、早く帰りたい。