第94章 今を生きる
「あやつは、改変を避けながらも何としてでもこの本丸を存続させたかったんだろう。まじないの方法については俺も詳しくは知らないが、記憶を消すのではなく一時的に封じたらしい。‥そして一度目と二度目の記憶を繋ぐ鍵を残し、いつか戻れる日を信じて二度目を始めさせた。」
「鍵って?」
「あぁ、俺だなぁ。」
「ふぁ!?鍵って三日月さんだったのか!?」
さらっと言ったけど、鍵って重要だよな?だって居なかったら今はないんだもんね!?三日月さんのあっけらかんとした態度が恐いんだぞ…
「さっきも話したが、俺を鍛刀したのは一度目も二度目も同じ長谷部だ。鍵がどうこうより、あやつが二度も俺をここへ喚んだ事の方が凄い事だと思うぞ?」
お茶を飲みながら首を傾げた三日月さんは平然とそう言う。