第94章 今を生きる
残すは長谷部さんと三日月さんだけなんだ、長谷部さんで捕まって身動きとれなくなる前に、何としてもやり遂げるんだぞ!
門を見詰める二人の傍を後退りしながらそっと離れ、石垣の横に座る。
長谷部さんの偵察ってどのくらいだったか忘れたけど、主が居るから油断してるし、きっといけるよね!
「皆行っちゃったね…さて、どうなるか楽しみだなぁ。早く三人に会いたい!」
「主の絶対は本当になりますからね、祝いの支度を早めにしておいて損はないと思いますよ。……さて、包丁‥ん?」
「あれ?包丁君は??」
ふふ!やったね、やっぱり気付かなかったみたいなんだぞ!
門の前で辺りを見回しいる二人を尻目に、石垣に隠れながら畑の方へ走り抜ける。またやられた…と、後ろの方で聞こえた気がしたけど‥
「まだ捕まるのはごめんなんだぞ!」