• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

罪と罰【終わりのセラフ】

第8章 貴族の遊び




気が付くとフェリドは私の前にいた。


フェリド
「言っただろ?僕は君達の絶望した顔が見たいんだよ」


私の方を見てそう言う。
殺される、直感的にそう思った。
だが何故かフェリドは1番近くにいる私ではなく、私の少し前を走っていた子供の首を落とす。


「あっ…」

ミカ
「やめろ…」


その光景を見て、ミカは泣いていた。


ミカ
「やめてくれ!!」


そう叫ぶも、フェリドは止まらない。
次々と子供達が殺されていく。
私も子供達を守るために追いかけるが、吸血鬼の速さに全く追いつけない。


「茜!後ろ!」

茜
「あ…」

優一郎
「茜!!」


私の声に振り返ると、茜の目の前にはフェリドがいた。
茜は悲鳴を上げる事も出来ずに殺される。
無惨にも茜の血が飛び散るのが見えた。

フェリドは一切血を吸わない。
私達3人以外の子供をただ殺した。


「そんな…」


フェリドの1番近くにいるのは私。
早く優ちゃん達の元へ行くべきなのに、目の前で起きた惨劇に体が動かない。

近いとはいえ、フェリドは1番前にいた茜の所にいるから私とミカ達との方が距離が近い。


優一郎
「こっちに戻ってこい!」

「っ!」


優ちゃんに呼ばれてやっとで体が動いた。
急いで2人の元へと駆け寄る。


ミカ
「優ちゃん、銃を貸して」

優一郎
「…なんでだ?」

ミカ
「僕が体を張ってあいつを引きつける。だからアリスと一緒に逃げて」


ミカの目には怯えがなかった。
覚悟を決めたような表情で優ちゃんの手から銃を奪い取る。
/ 647ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp