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【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第2章 忍術学園での邂逅【幼虫編】




「な、何……っ!?どういう事なんだこれはっ!!」

彼は自分の目を、否、眼鏡を通して見た世界を疑った。
目前に見えるのは沢山の穴の群れ。
皆ぽっかりと口を開けるように、そこに存在している。
しかし、そっと眼鏡をずらし自らの目だけで見ようものなら
やはりそこに佇むには、穴のない平地。

「な、何てことだ……、これを通して見ると、
ちゃんと穴が空いているのが見える……!」

その言葉に周囲にいた何名かがざわめきの声を上げた。
それだけでも驚きであったが其時、夏之丞は気付いてしまったのだ。
眼鏡の縁、こめかみ付近の部分に小さなつまみの様なものがある事に。
思わずそれをつまむと、かちりと動かした。

「え……。え。え、えええええええええええええええっ!?」

もはや仰天どころか素っ頓狂だな声だ。
驚きのあまり腰を抜かした夏之丞はそのままへたりと座り込んでしまう。
彼はまるで視覚に痛みを受けたかのような錯覚にも陥っていた。

「ど、どうしました安藤先生っ?」

心配した守一郎がそう声掛けた。途端。

「も、森……」
「森?」
「……今、眼鏡の横のつまみを触ったまま見ていたら……。
忍術学園の壁を“すり抜けて”森が映りました。恐らくこれは……」

一呼吸おいて。

「忍術学園の隣の……森だと思いますね……」

そう言って、眼鏡を外した夏之丞は麻言を

「……貴方一体……、“何者”っなんですか?」

気味悪げに見てそう訊ねたのだった。




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