白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第34章 ここで咲く意味を見出す笑み
なんとかニコリと笑えた俺に
姫凪さんの表情が
ほんの少し歪む
あれ?俺…笑えてなかったか?
『研磨、これ運んでてくれる?
スグ行くから、ね?』
お盆に乗せたお菓子を
孤爪に渡し
キッチンから追い出して
『どうしたの?
お家で、なにかあった?』
さっき離れろって言ったくせに
距離を詰めてくる姫凪さん
「いや…それは別に…
相変わらずではありますが…」
『相変わらず…って…』
声を殺して
不安そうに見上げる顔に
ドクドク早くなる心臓