白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
我慢すると、さっき言われた時点で
私の色んな回路は
機能を停止してるし
『なら…ない…ヤダ…』
普通に怖いし
素直になった事と
封じ込めようと構えてなかったから
より色濃く浮かんじゃった
鉄朗の面影が。
『…そこで…止めてくれなきゃ
泣く…から!』
私の胸に置かれた指を
震える手で握って
『て、つろ…』
溢れてしまった声を
鼻を啜る音に紛れさせる
声を殺した代わりに流れた涙に
焦る赤葦くんが
必死に取り繕おうと
アタフタしながら口を回す