白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
もしかして、私を?と
ふと過るけど
近くなった赤葦くんの身体に
纏わりついた甘い匂いに
『だって…!』
それを肯定出来るわけもなく
私は自らの手で開けてしまう
「なんです?」
『彼女…居る…んじゃないの…?』
パンドラの箱を。
「はい?」
ビクリと肩を揺らして
目を見開き固まる赤葦くんに
私の脳は間違った解釈をし続ける
私な声、言葉、全てが
彼を傷付けてると分かった時には
もう何もかもが
遅かった。
ヒヤリと冷たい空気を切り裂くように
赤葦くんが叫ぶ。