第13章 YELLOW SULTAN
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まだ不安がるを車に乗せ、家まで送り届けた。
ボルサリーノが運転する車内。
会話は無い。
後部座席に乗ったの隣に俺も乗り込み、そっとその手を握った。
無意識だった。
握り返された小さな力。
俺から握ったのにその力に胸が高鳴った。
ガキかよ・・・
手を繋ぐ、それだけで動く心に叱咤する。
まるで中坊の頃の様な淡い気持ち。
の自宅マンション前に停まった車。
俺も一緒に降りた。
頭を下げ、ボルサリーノに礼をする。
『・・クザンさんもありがとうございます』
「いや、いいさ。
どうせ帰り道だったんだからさ」
ろくな事しか言えねぇ。
焦ったさが残る。
『・・・』
「・・・早く中に入れ」
見送るつもりだったんだろう。
なかなか入らない。
『・・いや、でも・・・』
律儀すぎる。
「尾けられてたんだろ?
今日はもう家を出るなよ」
『あっ・・』
忘れていたのだろう。
そんな表情だ。
「あんまり心配掛けないで」
『・・すみません。
グザンさんには毎回お手間取らせてしまって・・』
肩を下げ、眉を顰めるに俺はどうしょうもない衝動に駆られる。
背後から突き刺さるボルサリーノの視線がなきゃ、ここでキスの1つもしてるだろう。
尾けられた事も忘れるぐらい、の頭をいっぱいにしているのは俺の事じゃなく、ローの事。
塗り替えたくなる。
ローの事を綺麗さっぱり忘れさせ、俺の事でいっぱいになって欲しい。
「・・行け、連れて帰るぞ」
動かないを玄関ポーチまで、背中を押していけば肩が小さく震えた。
その微かな動きと今まで感じていたボルサリーノの視線が樹々に遮られ無くなったのが要因だった。
『えっ?』
俺の中で呟かれる驚き。
俺はその小さな身体を包み込んでいた。
「・・守りたい・・・
おれがこの手でお前を守りたいと思っても構わねぇか?」
夕暮れて、暗くなり始めた闇に俺の言葉。
伝えたい想いがの頭をいっぱいになる様に、微かに腕に力を加え 抱き締めた。
オマケ→