第12章 LILAC
ペポが犬になってしまいました。
いくら何でもシロクマは飼えません。
ローなら飼えそうですが・・
ご愛読ありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。
著者
【オマケ】
広々としたドッグラン。
ペポに引っ張られるまま、辿り着いた。
転ばなかった事が奇跡の様に感じる。
怪我をしてしまったらもうロー先生に散歩の許可は貰えないかもしれないと頑張った足と腕の筋肉はヘトヘトだ。
「ペポ君だよね」
そう、声を掛けてきたスーツ姿の男。
動きやすい格好が多い中、目立つその男も犬連れだった。
『はい、あっ!このワンちゃん土佐犬ですよね?!』
威風堂々と言葉がピッタリな風格の犬。
「そうだよい。
今日は飼い主の代わりに君が散歩しているのか?」
『はい!でも、引っ張られるばかりで・・』
そう答えると可笑しそうに男は笑った。
「じゃ、気付いてはいないかよ?」
えっ?何を?
ペポに視線を落とすが、ペポは新しく出来たお友達の土佐犬に夢中。
「驚くなよっ。
後ろに怪しいスーツ姿の男がずっと見てるよい。
尾けらているかもしれない」
男の視線がピーンと張り詰めた様に感じた。
『・・嘘・・・。
ペポは、珍しい犬種ですよね?狙われてるのかも!』
振り返り確かめたいが怖くて出来ない。
「うーん、珍しい犬種ではあるけど、どっちか言うと君を見ている様だ」
どうしょう・・
ペポを誘拐されたロー先生が・・
それに頭がいっぱいでは男の言葉を聞いていなかった。
『どうしたらいいですか?!』
なりふり構っていられなくて、私は男に懇願した。
助けて下さい!と・・
困った表情を見せた男だったが、ある提案をしてくれた。
「家まで尾けられちゃ大変だから俺の・・会社って言ったら分かりやすいか、そこへ一旦行くか?」
そこなら普通の男はまず近寄らねぇと言う男に私は頷いた。
念のため少し撒くよい、と男のニッコリ笑った笑顔を見て私は何故か安心した。