第12章 LILAC
存在に気付いた俺の元へ小走りに近付く。
思ってもいない人物に俺は驚きを隠せない。
『お忙しいところ済みません。
今、お時間大丈夫ですか?』
昨夜の甘ったれた言葉遣いとは違い、改まった口調。
その口調に内心、イラッと苛立つ。
「・・・あぁ」
『・・あの、昨夜私が勝手に日曜日お約束したみたいで・・・』
「・・そうだな」
そのニアンス的にには、記憶が無いと悟る。
だから、つい揶揄いたくなった。
「デートだったか?俺への罰ゲームは」
えっ!?と、成り行きを見ていたペンギンは驚き
じゃ、お疲れと言い残して去って行く。
見事空気を読んでくれたペンギン。
ペンギンに悪いが俺の言葉を聞いた途端、パッと頬を染めたの顔を誰にも見せたくない。
『あの・・本当にごめんなさい・・・』
深々と頭を下げる。
いじめ過ぎたかと、反省気味になった俺には頬を染めたまま俺を見つめ言葉を発した。
『・・ロー先生とお話したくて・・・間違いだったら済みません。
・・・トラちゃんですよね?』
「!!」
それをここで確かめるのか!?
予想だにしない発言に俺は口を開けなかった。
間違いだったらと、言ったがの表情は確信している様だった。
「・・・何故そう思う」
完璧なイジメだろう、これは。
俺自身も確信している事なのにそれを問うとは・・。
思いもしない問いに戸惑うを見て、思わず笑みが溢す俺を見たらペンギンは
ド’Sはやめて下さいと・・
そう、止めるだろう。
『・・初恋・・・カクテル言葉が・・
私も・・初恋だったから』
途切れ途切れに言葉を紡ぐ。
「・・フッ」
自分自身でも意地悪な性格だと認識しているが止めらねぇ。
だって、そうだろ。
俺の言葉でこんなゾクゾクする表情を見せてくれんだからさ。