藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第15章 ♡Story62♡ 誕生日会
「……それは、」
「それは?」
「……。」
_9年前
「っやだよ!なんで和真くん転校しちゃうの!?」
「お父さんの転勤で……僕だって嫌だよ!」
「っう、うぅぅ……」
大粒の涙を流す百合。
「やらぁ……ずっと和真くんといるの!!」
「っ僕だって……僕だってずっと百合ちゃんといたいもん!」
和真も釣られるように泣き出した。
「っ和真くん……泣き虫だもん、私がいないと、ダメなんだもん……
離ればなれになったら、和真くんのこと守れないじゃん!」
「っ僕……僕、強くなる……百合ちゃんに、
守られなくてもいい強い男の子になる……」
「和真くん……」
「っだから!絶対迎えに行く……!」
「へ……?」
「僕、強くなったら百合ちゃんを迎えに行く!
今度は、僕が百合ちゃんを守る!」
「っ……」_コクッ
大きくうなづく百合。
「だから……だから、それまでお別れ……僕、またここに戻ってくる……
百合ちゃんのところに、戻ってくる!」
「っ……私も、ずっと待ってるよ……和真くんのこと……」
「百合ちゃん……」
「……約束、だよ?」
「うん、約束……!
僕、絶対強くなって……陸くん達に泣き虫だなんて言わせないもん!」
「和真くんなら……和真くんなら大丈夫だよ……」
「ねぇ……僕が戻ってきたら、また今みたく仲良くしてくれる?」
「っ当たり前じゃん!そんなの……当たり前だよ……」
「っじゃあ!ずっと、僕と一緒にいてくれる……?」
「うん!ずっと、一緒にいてあげる……(微笑)
約束だもん!」
「……(微笑)」
「まるで、王子様を待つみたいだね……」
「僕が、王子様?」
「うん……」
「なら、百合ちゃんはお姫様だね。」
「……王子様は、お姫様を見つけたらお城に連れて行って幸せにするんだよ?
幸せに、してくれるの……?」
「うん!僕が、百合ちゃんを幸せにする!」