白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第3章 消せない昔、消えない今(前)
「あ、そうだっけ?
悪ぃな…チョットなんかトラブル?」
「…それって今の二人の無駄なやり取りの事?」
死ぬ前くらいに見える程の苦悩を
サラリと"無駄"と言い放つ研磨くんに
少しムッとして
『…無駄じゃない…です』
思わず口を付いてしまう声
だって私にとっては凄く悩ましいんだもん
先輩に悪いと思う心と
クロとサヨナラは嫌って心が
どっちも譲ってくれない
どっちとも、仲良くなんて
そんな都合の良い選択なんか
出来る訳ないのに…
「…無駄じゃん。
姫凪はクロと二人になったら
間違い起こすの?
だから会うのが悪いと思ったの?」
『ちがう…!そんなんじゃなくて…!
会いたいとか思うのって
先輩に悪いじゃ…ないですか
付き合ってるのに
他の男の人と…なんて』
「なんで?
別にただの友達なのに
話したいと思う事が罪なら
学校生活なんか、やってらんないじゃん」
ぐちゃぐちゃと心に絡まるモヤを
なんとも乱暴に薙ぎ払う研磨くん