第14章 表裏一体
「え?そ、そうだったのか?」
「当日のうちに痛い目には遭わせてるから。…でも、謝ってくれて嬉しかった。ありがとう」
僅かに微笑むと、彼の顔が一気に真っ赤に染まる。…みんな本当に私のこと好きね。
そんな反応をされると、少し意地悪をしてみたくなるわ。
「ねぇ、カラ松。あなたも本当は、人のこと言えないのよ?」
「…!」
「あなたが1人で私に会いに来た日のこと、覚えてる?路地裏で豹変したのは、あなたも同じだったと思うんだけど」
「あ…た、確かに、そうだったな…悪かった…///」
…つくづく、自分はSなんだなと思う。
引っ込み思案で気弱だった幼少期の反動なのかもしれない。大人になってから、まさか6つ子をからかえる日が来るなんて想像もしてなかった。
現に今、私の言葉を聞いてオロオロしてる彼を見ていると…加虐心のようなものが沸き起こってくる。
カラ松は、きっと根はいい人なんだろうな。いろいろこじらせててイタタタではあるけど、普通にしてれば、かつて悪童だった頃の面影が一番ないのも事実。
クズというよりは…ダメンズ?そんな感じかも。
…私の濡れて透けた服を見て鼻血を出してたのは一生忘れてやらないけど。
「…なんて、それこそ今さら咎める気はないから安心して。言ってみただけよ」
「…」
そういえば、今この家にはおそ松とカラ松しかいないのかしら?3人は出掛けてるみたいだけれど…おじさんはきっと仕事よね。
「カラ松。おばさんや一松もいないの?」
「ああ、母さんは近所の寄り合いだ。一松は…どこに行ったかまでは知らないが、とりあえず家にはいない」
「そうなんだ」
ん?と、いうことは…
私とおそ松とカラ松の3人だけ…
私と変態二人…
……
うん、用は済んだし帰るか☆
けれど、私が別れの挨拶を切り出すよりも早く、カラ松からこんな提案が。
「、どうせならチョロ松やトド松が帰ってくるまで待っていたらどうだ?」
「…は」