第91章 はめ込まれたパズルのピース
「……すまない、俺っ」
まんばちゃんはそう言って部屋を出ていく
ドライヤーの轟音と私だけが取り残された
とりあえずドライヤーを手に持って髪を乾かした
乾かし終えてしばらく放心状態で動けずにいると、山伏さんが来た
「主殿、準備は出来たか?」
「は、はい!大丈夫です……まんばちゃんは…まんばちゃんの姿見てないですか?」
「兄弟か……見てはいないな」
「そ、そうですか……とりあえず広間に行きます」
「あいわかった」
部屋を出て山伏さんのあとを追って広間に向かう
広間の目の前にはこんのすけがいた
"主様!記憶がお戻りになられたようで"
「うん、あの時はパニクってごめんね」
私は記憶を失って政府のところにいた時、喋る狐を目にした時パニックになった
それを謝罪した
"大丈夫ですよ。それよりもこの本丸の皆さんの元へ"
「はい」
山伏さんが襖を開いて先に入ると、私は後に続いて入る
一段高くなっているところに座布団が敷かれて、私はそこへ座った
私は周りを見渡す
涙目になっている刀剣も嬉しそうな刀剣もいた
まんばちゃんが1番前に座っていて気まずそうにしていたのが目に入った
「……なんて言っていいか、分からないんですけど……記憶を、みんなとの思い出を全部、思い出しました。本当に迷惑をかけました」
私はここに居ていいかと聞こうとした。みんなは優しいからここに居てくれと言うだろう
私はそれでも答えを聞くのが怖くて聞けなかった
「私は皆を、信用してないことをしました。1番やってはいけないことを。沢山迷惑かけた。だから、主を辞めようと思いました」
私はそう言って皆を見ると目を見開いていた