第27章 告げられない想い/高尾*宮地
この気持ちから決別するために、俺はちゃんにわざと軽く聞いてみた。
「なぁなぁ、…ちゃんって真ちゃんのこと好きっしょ?」
「え!……秘密だよ?」
顔を赤くして、口元に人差し指を立てて恥ずかしがる姿は、典型的な恋する女の子。
「高尾くんだから教えたんだからね?」
俺は結局チームメイトの中での「特別」でしかなかった。
それがはっきりわかった時、俺はちゃんの背中を押した。
「真ちゃんがちゃん以外の女の子と話してるの見たことねーよ。頑張れ!」
マジで泣きそうな気持ちを抑えて必死で作った笑顔に、ちゃんも笑顔で返してくれた。
俺が一番始めに惹かれた笑顔。
言葉とは裏腹な想いを、心の中で吐き出した。
ちゃん、好きだぜ。
大好きだよ。
それから、二人が付き合い出したのはすぐのこと。
まぁ、俺がちょいちょいお節介してあげたんだけどね。
ぶっちゃけまだ少し胸が痛む時はあるけど、二人の幸せそうな顔見てると、やっぱ素直に嬉しい。
あー、また恋出来るかな?
もし運命なんて本当にあるなら、俺にも運命の出会いがあってもいいんじゃね?
いつか、会いたい。
俺だけの可愛い彼女。