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第4章 新しい仲間と新しい敵と…ⅱ


やってしまった、友達を勝手な理由で傷付けるつもりなんてなかったのに。

周りがざわめき始めるが、事情を知る人達はそれを沈めようと動いてくれている。

何よりも一番驚いていたのは、寺坂君…ではなく私自身。

『あ、そのっ…えと、これはっ』

「はいはい蝶ちゃん、無理しないの。ごめんねえ?寺坂君…」

太宰さんが私を更に隠すように手で私の頭を撫でながら、前に出てくれる。

「は、はい…」

「……蝶ちゃん、細かい所は伏せるけど言っておくよ?私も今回、かなりヒヤリときたからね」

『!…言わなくていいです、そんな!寺坂君は何もっ…』

私が反論しようとすれば、国木田さんと谷崎さん…それに磯貝君、前原君、カルマ君までもが私に目を向けていた。

「何も分かってなかったからこうなった。仕方なかったとはいえ、俺結構頭きてんだよ」

「これから先にこんな事がもうないようにしないとだし、これについては皆に知ってもらっといた方がいいと思うよ」

違う、そうじゃないの。
そんなこと、寺坂君に知られたら…

「んー…蝶ちゃん、ちょっと寺坂に気遣いすぎ。だいたい今回こいつ、結構なこと蝶ちゃんにしてんだから、怒ったっていいとこだよ?まあ俺が一発殴っちゃったけど」

『カルマ君まで……私は言わない。言いたくない…太宰さんが代わりに言ってください』

カルマ君の目は怒っていたようだったけど、声は酷く私を心配していた。
そんな声でカルマ君に言われちゃ、断りきれない。

「おお、凄いねカルマ君、あの帽子置き場みたいだ」

「そりゃどうも」

帽子置き場…中也さんの事か。
中也さんと、また会えるんだよね。

また、一緒に過ごせるんだよね。
もう怖いところには、いないんだよね。

太宰さんの外套を強く握りしめていると、太宰さんの隣に国木田さんと谷崎さんも並んでくれ、私を皆から見えなくしてくれた。

そして武装探偵社というところは伏せて、太宰さんの同僚だと自己紹介をする。

「で、話を戻すけど…まあ寺坂君、君は今回知らなかったから許すけれど、蝶ちゃん本人にしたらかなりショックになるような事をしたのだよ」

私を水の中に落とした事かと寺坂君は聞く。

「その通り。蝶ちゃんはまあ色々とあって、水がかなりのトラウマになっていてね?今後こういった事が、二度と起こらないようにして欲しいのだよ」

再び皆ざわめき始めた
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