第10章 名前を呼んで
『あ、の…大丈夫…なんですか?』
「…ッ、ぁ……?…っ、好きに、しろッ…お前になら、どうされても気持ちよくなっから…」
熱くなった顔…俺の方こそ、目が完全に出来上がっちまってる。
そろそろかなり敏感になってきたところで、顔を伏し目がちにそこに近付ける、可愛い可愛い俺の蝶。
こういうところで一生懸命になって退かねえくせして、やはり初めてなのだろう、恥ずかしがるこいつがたまらなく可愛らしい。
感じてしまって拙い動きで撫で続けると、キス一つするのも下手くそなその愛らしい舌で、先端を遠慮がちに舐めとった。
「!!!…っ、ぁ……ッ」
大きく腰が揺れて、快感によがる。
かっこ悪ぃ…こうなっちまう気がしたから、こいつにはさせたくなかったんだ。
『……っん…ぁ…………ッ、んん、』
先を小さな口で含んで、無意識なのだろうが小さく水音を立てながら、ゆっくりと舌で舐めたり包んだりを繰り返す。
そして一旦離れたかと思いきや、今度は誰に教えられたのか、舌を使って根元部分から先端へと俺のものを舐め上げる。
そしてまた舌で包み込むようにピチャピチャとそれを舐め始め、でかい刺激が俺に襲いかかる。
少し恥じらいを感じさせるような舌遣いではあるのだが、ここで俺は、普段の言葉を紡げなくなるほどにこいつに感じさせられている。
こいつ…下手なんかじゃねえ。
こっちになると、めちゃくちゃ上手ぇ…
丁寧に、俺のものをねっとりと舐めるその舌遣い。
キスがあれだけ下手なくせして、なんでこっちはこんなに上手えんだよ。
『…ッ、ん……、はぁ…ッ、ちゅ、やさん……?』
「は、ッ……は、…な、なんだよ…っ」
『へ、下手…?おかしい……?』
「!!!…ッ、心配すんな……すっげえ気持ちいいから」
下から上目遣いで見つめられるだけでもクるっつうのに、こんな状況でなんてことしやがる。
俺の返事に少し目を丸くした蝶の頬を指で撫でてやると、少ししてからまた、ゆっくりと蝶は俺のものを……今度は口で咥え込んだ。
「っ!!?…おま……ッ、あんま無理すんじゃ…っく、…ッ!!」
『ん…ッ、………んん、っ…』
歯を立てねえように唇で歯を包みながら、咥え込んだまま必死に息をして動かなくなる蝶。
流石にこいつの口には苦しいだろう、ただでさえ初めてで慣れてなんかねえってのに。
「…動いて、みるか……?」
