第34章 輝くライトの中へ
紅白の司会も見事にこなし。
『流石は二宮和也』と、世間に言わしめた…
大きなプレッシャーから、俺の胸に顔を埋め、震えていたカズ…
その背中を抱き寄せて、『大丈夫だから、側にいるから』と励ましたあの夜。
結局、俺に起きたトラブルのせいで、逆にカズに気を使わせてしまう結果になった。
そんな自分に腹が立った。
でも…カズは全てを受け止め、自分の力で乗り越えた。
いつの間に、こんなに大きくなってしまったんだろう。
カズが望まなくても、周りがカズを必要として、そしてそれにしっかりと応えていくカズ…
『嵐のために』
俺たち5人の、根本にある仕事のモチベーションはそこだ。
ドラマの仕事も映画も、歌もバラエティも。
全ては『嵐』のため。
カズはその思いが特に強いから。
いつか、俺達を取り巻く環境が変わってしまっても、俺達は俺たちのまま、5人で歩いていくだろう。
その中で、俺とカズは特別な関係のまま、他のメンバーに温かく見守られて生きていく…
今までもそうだったように、これからも…
カズ…
俺も、輝く君に負けない『櫻井翔』でいたいと思う。
君の手を取ったあの日から。
かけがえのない時間を共に過ごしてきて。
どんなに隠しても、目を見れば分かってしまう。
カズ…
愛してる…
信じてる…
どんなことがあっても、この気持ちは変わることはないよ…
だけどね。
いや、だから…なのかな?
俺は『後1分です』というスタッフの声を聞きながら立ち上がった。
相葉くんとペアの青いセーターを着たカズを、モニター越しに見つめながら…
今夜も、きっとカズの身体から、相葉の影を消すことに必死になるんだろう。
↑呼び捨てですか?(^^;
何度だって言うよ。
カズ、愛してる…
直ぐ後の、松潤と俺のユニット曲のためにスタンバイしたその瞬間、
『にのあい』の曲が終わったことを知らせる、どよめきが東京ドームを包んだ。
「よし、行こう!!」
松潤に言われ、俺は走り出した。
輝くライトの中へ……
【 END 】