第17章 Rolling Days
大野side
S:「これなら寒くないでしょ?
駐車場、案外寒いから」
「翔くん?おいら平気だよ?」
S:「ダメ。
万が一これで智くんが風邪引いたら
潤が変に責任感じるから…着てて?」
翔くんが大きな瞳に
真剣な光を湛えて言うから
おいらはそれ以上、抵抗出来なかった。
「わかった。ありがと。
翔くん、ZERO頑張ってね?
おいらテレビ見てるから…」
S:「うん、ありがとう。頑張るよ。
あと…これ」
翔くんが手に握ってたのは硝子の小瓶。
中には色とりどりの金平糖が入ってた。
「…翔くん?」
S:「そろそろなくなりそうだなぁって
思ってて頼んでたやつ、届いたの。
疲れてるときは甘いもの、
欲しくなるじゃん?
だから…ね?」
翔くんが心配してくれてるのがわかるから
素直に貰った。
「翔くん、ありがとう」
S:「どういたしまして」
翔くんの笑顔に心が温かくなる。
S:「智くん、それちょっと貸して?」
手渡されたばかりの硝子瓶を指差す。
「ん?あっ、はい」
手の中にあった小瓶を渡すと
素早く蓋を開けて金平糖を手に出し
口に放り込むとおいらの腕を引っ張って
抱き寄せ、そのままおいらにくちづける。
金平糖の甘い香りと
翔くんのシトラスの香りが鼻腔をくすぐる。
おいらの唇を翔くんが舌で舐める。
ゆっくりとおいらの口を攻略する舌に
すぐに白旗をあげた。
口移しで舐める金平糖は更に甘かった。