第16章 Don't be discouraged!
二宮side
M:「理由なんてないよ。
最近、仕事で遅くなったり、
ほら、いつもつるんでる奴等から
呼び出されることが多いからさ?
こっちにいた方が便利じゃん?」
「嘘。そうじゃないでしょ?」
M:「嘘なんかじゃねーよ」
少しムキになったように言う潤くん。
「だって…斗真が
『最近、潤を誘っても全然
付き合ってくれないけど、
嵐そんなに忙しいの?』って
言ってきたもん。
勿論、適当に誤魔化しといたけど…」
潤くんの目を見ながらもう一度聞く。
「ねえ、潤くん、なにがあったの?」
M:「なにもないよ?」
潤くんは視線を逸らさず、
寧ろ力強い眼差しで俺を見る。
その眼光の鋭さに誤魔化されそうになる。
でも負けられない。
ここで負けるわけにはいかない。
「本当に?」
M:「あぁ」
俺の問いに肯定の意を表し、
手にしたグラスの中身を呷る。
「だったら…あれ、なに?」
俺の声に僅かに含まれる怒気。
抑えないと…。
静かに深く息を吸い込みながら潤くんを見る。
M:「『あれ』って?意味わかんないよ。
お前、なんのこと言ってんの?」
明らかにイライラした口調の潤くん。
きっとここかな?
ここなら…。
上手くやれよ、俺。
「デパス」
たった一言。
でも、潤くんの耳に届くように
はっきりと言った。
明らかに…潤くんの顔色が変わった。