第2章 甘いkiss
櫻井Side
「智くん?起きれる?
こんなところで寝てると
体、痛くなっちゃうよ?」
丸まる智くんの髪を撫でながら声を掛ける。
智くんは聞こえてるのか聞こえてないのか
O:「ん、うん?」
智くんが声を出す。
ゆっくりと瞼が開く。
まだ夢を見ているような表情で
体を起こし俺の方を向いた。
O:「翔ちゃん?おかえり」
いつものふわっとした笑顔。
「遅くなってごめんね。
待っててくれたの?」
O:「うん。なんか一人でいるのがイヤで…。
しばらく部屋に居たんだけど…。」
涙の後をごまかすように
目の周りをこする智くん。
無意識のうちに引き寄せ抱きしめる。
「ひとりにしてごめん」
智くんの手のひらから小瓶が落ちる。
智くんの腕が俺の背中にまわる。
O:「おいら、大丈夫だよ、
1人でも大丈夫だよ」
精一杯強がる智くん。
でも目に涙が再び滲んでる。
涙を拭き取る代わりに
目元にキスをする。
髪を撫でる手にひかれるように
俺を見る智くん。
その唇にキスをする。
はじめは軽く。
徐々に熱を帯びていく。
息継ぎをする智くん。
わずかな隙間から舌を入れる。
甘い味のするKiss。
智くんのお守りの味…。
甘いKissが智くんの口に出さない
寂しさを教えてくれる。