第14章 揺れる心【カラ松】
【絵菜side】
デート3日目。
MINEで指定された場所って、この橋のことだよね?
念のためにスマホを開き、もう一度確認する。
『明日の午前10時、赤塚橋の欄干にて、貴女を待つ』
赤塚橋…うん、合ってる。わりと人通り多いんだなぁ。
それにしても、今日は誰とデートなんだろう?この文面から予測するに、まず一松くんではないよね。
「ふっ…そこのカラ松ガール。やっと会えたな…」
じゃあチョロ松くんかな?うーん、でもしっくりこないな。
「…あえて無視、か…いいだろう、この俺を試そうというんだな?ふっ、少々悪戯が過ぎてもノープロブレム!どんな女も俺のパーフェクトファッションを前にすればハートクラッシュ!…一撃だぜ」
トド松くん?もなんか違う気が。もっと可愛い感じだもんね。
「……ゴホン。絵菜?」
となると…ん?あと一人って誰だっけ?えーっと、おそ松くんでしょ、十四松くんに、一松くん、チョロ松くん、トド松くん…
「絵菜〜…?き、聞こえていないのだろうか…」
あ!思い出した!
「カラ松くん!」
「うわぁあッ!?」
「きゃっ!?」
急に叫び声がして驚きながら振り向くと、そこにはサングラスをかけた革ジャン姿の男性がいた。
あ、いたのは橋に来てから気付いてはいたし、何か話してる声も聞こえてはいたんだけど…なんで私を見てるんだろう?
「…って、え?ど、どちら様でしょうか…?」
「なッ!?」
私が尋ねると、彼はなぜかショックを受けたように項垂れてしまう。な、何かまずかったの私?
「…ふっ、そうか。これは天が俺に与えし試練…彼女のハートを射止めるには相応の覚悟が必要ということか……ジーザス!…だがクールでナイスガイなこの俺のディクショナリーに不可能という文字はない。どうやら天は俺を見くびっているようだ。ならば今こそ披露しようじゃないか、俺のs
「えっと…よく分からないので、失礼しますね」