第11章 本気の恋
【絵菜side】
…これで、あの男とやっと縁を切ることができたんだ。
さっき舞から電話がかかってきて、すごい勢いで謝られた。どうやらあいつに復縁したと嘘をつかれて、さらに私には口止めするよう言われていたらしい。
あの子、冗談とか真に受けちゃうタイプだからなぁ…そんなことだろうとは思っていたから、笑って許してあげたけど。
カラ松くんの話では、あいつを交番に連れていった後、あいつのお兄さんと連絡を取って、以降の処遇を任せたらしい。さすがに逮捕まではされないだろうけど、処遇が決まったらお兄さんを通して連絡が来るって言ってたから、とにかくそれを待つしかない。
本人は反省してるみたいだけど…どこまで信じていいやら。あいつだからなぁ…。
でも、ひとまずの脅威は去った…って、安心してもいいよね?
結局、最初から最後まで、みんなに頼りっぱなしで…助けてもらってばかりだった。
後から聞いた話だけど、まさかパラグライダー…的な何かで助けに来てくれたとは、さすがに驚いちゃったよ。怪我がなくてよかった…。
何か、私にできることはないかな?仕事が始まるまでまだ日にちもあるし、みんなに今までのお礼がしたい。
全員にお世話になっちゃったからな…ちゃんと改めて一人一人にお礼をするのがいいかもしれない。
……となると、ますます悩んでしまうな。うーん、うーん……
…聞いたほうが早いか。
私はスマホを取り出して、MINEを開く。
『みんな一人一人に今までのお礼がしたいです!何か欲しいものとかの要望があったら教えてね。できる範囲で応えます!』
よし、これでいっか。