第4章 インターハイ、秘密の応援策
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昼食の時間直後の授業は睡魔との戦いだ。
この数日間、朝早く登校している美月にとっては特に。
「…さん。河北さん?」
「…」
自分の名前が呼ばれても全く反応しないお隣さんに、月島はため息をつく。
仕方なく机をペンで小さく叩いてやると、
小さな肩がぴくんと跳ねた。
「河北さん?」
「…ぅ、はい!えと、分かりません…?」
何の問で指されているのかも分からない美月はとりあえず逃げの口上。
先生はそれを見透かしているようで、呆れたように次の人へと指す相手を回した。
隣の月島をチラリと盗み見る。
月島は真っ直ぐ黒板を見ているが、
腕組をした手をこちらに向け、正面からは見えないようにエアーデコピンをかましてきた。
「ばーか」とでも言っているようなその仕草はムッと来るが
今回は居眠りしていた自分の非が大きい。
頭を振り、気持ちを切り替える。
(皆へのサプライズ、成功させるためにもちゃんとしないと!)