第1章 喪失
背後から口を塞がれた私は直ぐに目も布で覆われて、軽々と抱えられ移動させられた。
そして今にいたるわけで…
うぅ、まさか私の初めてをこんな事で失う事になろうとは思わなかった。悲しくて悲しくて涙が出てくる。
「むむっ、むーー!」
「いっでぇ!!」
頭を左右にひたすら振ったら、背後の人の顎に当たったらしく舌を噛んだと苦し気な声が聞こえた。ふふふ、ざまあみるが良い。
「だ、大丈夫ですか?」
「くっそぉ、すげー痛い…」
二人のやりとりにちょっぴり勝ったような誇らしい気分…になったのも一瞬で背後の男の人は私の首筋に顔を埋めてきた。
ベロリと舐められて、ひぃ、と情けない声が上がる。
気持ち悪いとバタバタと暴れていたら、城の夕刻の業務終了の鐘が鳴った。
「や、やや、ヤバイですよ!」
「時間がねぇ!」
その鐘の音を聴いて男達が慌て出した。
「とにかく、香油塗っとけ香油!」
「ぬ、塗るって何処にですか?!」
「そら…アソコだよアソコ!」
「アソコって、ぼ、僕が塗るんですか?!」
「お前以外に誰が塗るんだよ!適当に塗って拡げろ!」
何やら二人が言い争っている。
…何だか…何だろう?私は今から襲われる…んだよね?
「嫌ですよ!可哀想じゃ無いですか!」
「やらなきゃもっと可哀想な事になるだろーが!」
私の下部に触れていた男の人が、もう一人の人の言葉に押し黙ったかと思うと、ブツンブツンと布が切れる音がして下半身を覆っていた感覚が無くなった。
下着を切られた?!
「んうっ!?」
ふと、良い匂いがした後、次いで冷たいドロリとした感触。そして男の人の指が直に下部へと触れてきた。その指はヌルヌルとしていて、男の人の指が香油に濡れているのがわかった。
「え、えっと、ここら辺…かな?」
指先が移動するとき、下部の小さな突起を擦った。
「んっ…」
その感触に体が小さく跳ねた。するとゴクリと喉を鳴らす音がして、何度も指先がその突起を擦り出した。
「んっ、んんっ」
敏感な部分を指先で突かれ、指の腹で擦られて捏ねられて流石に我慢が出来なくなって呼吸が荒くなってしまう。
ふっふっ、と布のしたから荒い息が漏れる。
それに気付いた男の人は、更に突起を摘まんだり指の腹でもっと形を確かめたいとばかりにひだを別け入り隠された豆の部分へと直接触れて来た。