第4章 月日は過ぎて文化祭
☆☆~モブside~☆☆
今日は待ちに待った本番の日。予行練習はバッチリだし、松野さんのクラス委員長とは中学校からの付き合いだ。いける!準備はバッチリだ!
松野さんとの出会いは春、桜が満開の登校中だった。綺麗な黒髪が風になびかれている姿に心が掴まれた。そればかりではなく、俺が不意に落とした生徒手帳を拾ってくれた。あの時の笑顔は忘れられない。
「お、おい。やめとけって。松野妹だけは本当に止めとけ!」
友人から止められたりもしたが、俺の熱い炎が止まるわけもない。どうせ親衛隊かなにかが嫌がらせをするとかだろう。大丈夫。俺が守ってあげるからねあや子。
おそ「こーんにちわ。」
そろそろ時間だと身を正していると、声が聞こえた。あや子さんか!と思ったが違った。………確かこいつ……あや子さんの…六つ子兄か。大分素行が悪いって聞いたぞ。大変だよな。なんでこんな奴が…。
「……なにか用か?俺は今人と待ち合わせを……………」
チョロ「へー奇遇だね。俺らも待ってるんだ。俺らの妹をたぶらかそうとしてる奴をねぇ」
カラ「……フッ。どんなやつかと思えばこんなヒョロっこいのか」
トド「てか君、野球部のマネージャーと付き合ってなかったっけ?浮気とかないわー。写真撮っちゃお」
一「俺よりクズとか。もう死ぬしかないよね」
十「コールド負け!!」
おそ「しっかりお灸据えてやらねぇとな」
同じ顔が六つ。みんな歪ませて悪意を俺に向ける。
「……………ひっ……………まっ……………まってく…………………ぎゃぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!」