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六つ子+溺愛妹

第4章 月日は過ぎて文化祭


一「…………………」

おそ兄たちの寝室では一松兄さんが体育座りで隅に座っていた。何だかただならぬ雰囲気。

『一兄ー?そろそろ寝たら?』

すると一兄はビクッと驚いた顔をしてちらっとこちらを向いた。

一「……もう………怒ってないの?」

………………まったくこの兄たちはもう。
気が強いんだか弱いんだか分かんないや。

『怒ってないよ。ほら、ね?』

一「…………………」

『確かにビックリしたけどね。ほら、あんな大喧嘩久々でしょ?みんなにね理由聞いても教えてくんないんだよね。もしかして一兄も教えてくれないの?』

頷く一兄。

『なら仕方ないか。』

一「……ごめん」

『いいよ。許す。』

一「…」

ただ私に背を向ける一兄。兄弟の中で一番口数が少なくて一番何考えてるか分からないってよく言われている。でも、まぁ、結構わかり易かったりするけど。

黙っている時は自分に自信が完全になくなってしまった時で、黙っている時ほど落ち込んでいたりする。自分を卑下する時は誰かに助けを求めていたりするし、結構何気に構ってちゃん。

『私は一兄がいつも言ってるように結構重度なブラコンだったりするから、こんな事で嫌いになんてならないよ。』

一「…こんなゴミクズ野郎を兄とか……好きとか言えるってお前もなかなか救えないよね」

『ふふっ。そうだね。特に一兄のこと兄弟の中で一番助けてもらってるなって思うし。』

一「……はぁ?」

『私が誘拐された時、必ず一番に助けに来てくれるのは一兄だし、私が困ってると何気に助けてくれるのも一兄だし。』

一「たまたま。偶然。意識してやってないし。」

『でも私はそれが嬉しいんだ。えへへ。』

一「…あや子ってほんと救えないブラコンっぷりだよね」

『うん!でもそれが嫌だったことなんて一度もないよ』
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