第8章 華の決意
ダメ・・・
心を持っていかれてはいけない!
私に誰かを愛する資格はないわ。
だからエースのときも・・・。
「ッ…離して。」
「俺のどこが嫌いだ?俺は何だって直す。」
「違うよ!!」
バッとサボを引き離した。
嫌いなんて思っていない。
「何が違うんだよ。」
「違うよ……」
「だから何がだ。」
「嫌いなんかじゃない…」
私が可笑しいだけ。
変な罪の意識に囚われて人を愛することを拒んでいる。
サボの言う通り、私は籠に囚われてるんだわ。
「嫌いじゃないなら…」
「それでも好きになれない。私は人を愛しちゃいけない。」
「そんなことねェっ!」
「分からないじゃない!!あなたには私のことなんて微塵も理解できないじゃない!!」
「あぁ、そうさ。理解なんかしたくないさ。」
ワケも分からないような罪抱えている奴の気持ちなんて理解したくない。
サボはラーラの目を覗いた。
困惑した色を浮かべている。
「理解したくねェ。辛いんだろ。」
「え…」
「辛いのは分かる。だから嫌なんだ。」
「だったらもういいにしてよ!!」
ラーラはサボから少し離れた。
顔を手で覆ったまま俯いている。
「この気持ちをなかったことになんてできるワケねェだろ!」
「一方的な思いなんて痛苦しいだけだよ…。」
「苦しくなんかねェよ。」
「気づきたくない…」
この胸にある思いが好きだなんて・・・。
愛だなんて・・・。
小さく首を振る。
「お前は愛されてなかったのか?」