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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第27章 ウェディングプランナー



久しぶりの夜久君は
全然、かわっていなかった。
相変わらず、端的で無駄がない。

お互いの近況を少し話したところで
いきなり話題がかわる。

『でさ、電話した本題なんだけど。』

…なんだろう。
本題、というほど大事な話が
私にあるとは思えないけど。

『早瀬に…あ、もう早瀬じゃねえのか。
なんて呼んだらいいんだ?黒尾?』

まさか、今さらそこですか?
それで本題に、入れないとは(笑)

『めんどくさいから、早瀬でいいよ。』

『あ、そ。…どこまで話したっけ?』

『まだ全然(笑)』

『じゃ、最初から話すな。
今日、うちに来たお客さんが、
どうしても早瀬に
プランナーしてほしいって言うんだよ。
もう辞めてて九州で子育て中だって
何度も言ったんだけどさぁ。』

…誰だろう?以前のお客様の紹介?

『名前、聞いてもいい?』

夜久君の口から聞こえた名前。
心当たり、ある。大いに、ある。

『…どうする?無理なら、断るけど。』

『やりたい…やる。』

『だよな。
早瀬ならそう言ってくれると思った!
…でも、まずクロに相談しろよ?
ちゃんとした返事は、それからでいい。』

夜久君の言う通り、
まず、黒尾さんに相談しないと。
…クリアしなくちゃいけない問題は
いくつもあるから。

だけど、

ワクワクする。
ゾクゾクする。
忘れてた感覚。

妻だし、
母だし、
主婦で、

今の暮らしに満足してるし、

もう、現場を離れて一年以上たつし、

もう、どこにも所属してないし…

それでも
私に声をかけてくれる人がいるなら、

やりたい。



その日は
黒尾さんの帰りが待ち遠しくて。

何度も家の前まで迎えに出て
祈る気持ちで帰りを待った。





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