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My important place【D.Gray-man】

第49章 つむぎ星に願いを



 元々、雪のノアの監視は神田とトクサに一任されている。
 公認であるが為、神田が傍にいる時は中央庁側であるトクサも強くは出てこない。
 それを利用すれば、トクサの足を止めることができるとラビは踏んだ。

 だからこそ元から神田のことは、誘う気でいた。
 万が一、雪に危険が迫った場合のことも考えれば、ラビ一人だけで護衛をするのは心許無い。
 元帥格の実力を持ち、過去にノアを倒したこともある神田がいれば、それはそれは心強いだろう。

 しかし問題なのは、何より尊重したいのは雪の心だということ。

 全ての根源は彼女の為に。
 だからこそ、どうにかして外出を許可してやりたいと思った。
 その彼女が心の息抜きの為に、ラビとの二人旅を望んだのだ。
 此処で神田と鉢合わせてしまえば、再び雪の心を惑わしてしまうこととなる。


(だからユウはあくまで隠れて監視&護衛だって頼んだのに…あーもう! 計画が台無し!)

「ラビ?」

「あ、ウン…それが、さ」


 しかし神田の意見は尤もだ。
 傍に付いていなければならなかった自分が離れてしまったのが悪い。
 じっと見上げてくる雪の目に視線を逸らしつつ、ラビは必死で言い訳の為に脳内をフル回転させた。


「なんつーか、偶然出会っ」

「任務だ」

「え?」

「…ユウちゃん?」

「お前の護衛の任務で来た」

「ユウちゃぁああん!?!!」


 必死のフル回転も虚しく、あっさりとラビの背後から神田が真実を告げてしまった。
 今更何を言っているんだとシラを切っても、ラビの今の反応に雪は疑いしか向けないだろう。


「下手な嘘ついてこいつをこれ以上振り回す方が面倒だろ。俺は月城雪の監視と護衛だ。教団からそれを任されているのは、お前も知ってるはずだ」

「……」


 はっきり躊躇することなく真実を述べる神田に、雪は沈黙を作ると俯いた。
 腕の中のニフラーが、伺うように雪の顔を見上げ鳴く。
 はらはらとラビは見守るしかない。

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