My important place【D.Gray-man】
第43章 羊の詩(うた).
行為は受け入れた。
でも。
「は…ん、」
熱い吐息が口から零れる。
喘ぐとまではいかないけれど、確かな熱の入った吐息。
それはさっきからユウに与えられる微弱な刺激によって。
何度も胸や首や脇の下の、皮膚の薄い部分にユウの唇がキスを散りばめていく。
時折、肩口にかぷりと甘噛みされたり、胸の形を辿るように舌が這ったり。
それは確かに愛撫と呼ぶものだけれど、刺激は弱いもの。
胸の先端には触れずに、その周りを丁寧に舐められて体の震えが増した。
そわそわする。
気持ちよさはあるけど、今一つ足りない快感。
「…ュ、ゥ…」
思わず縋るように名前を呼べば、腹部にキスを落としていたユウの顔が僅かに上がって、目が合う。
目が合って、視線が絡んで、熱のこもった色が宿る。
く、と口角を上げてユウは笑った。
「目は口ほどにものを言うってのは、本当だな」
さっきまで見せてくれていた、優しい笑みじゃない。
欲に色付いた雄の笑み。
「欲しいもんがあるなら言え。そしたらちゃんとやる」
「っ…意地悪…」
「なんでだよ」
意地悪な物言いについ反抗すれば、さらりと返した顔が上がって近付く。
「雪が欲しいもんを、その声で聞きたいだけだ」
ユウの長い指先が、私の下唇をなぞり開いてくる。
そんな些細な仕草だけで体が熱を帯びるようだった。
…欲してるからだ。
ユウがくれる行為、全部。
「…っと…」
「…聞こえねぇ」
「もっと、ちゃんと…触って」
顔が熱い。
でもそれ以上に体がもどかしさで色々足りなくて、ユウの指に促されるままに口を開いた。
「どこを?」
「…まだ、触ってない、とこ」
「どこだよ」
「っ~…」
言わなきゃ駄目なの?
具体的に言うのってなんか恥ずかしいんだけど…っ
やっぱり意地悪だと思う。