第4章 幼馴染み
菅原side
帰宅後事情を詳しく聞いた俺は、山口の気持ちが落ち着くまで家に居ることを許可した。
「ただし〜遊ぼ!!遊ぼっ!!!」
「うん。今度はなにして遊ぶの?」
「…おままごと!ただしは〜〜パパね!で!こは(小春のこと)は、赤ちゃん!わたしがママやるから!」
俺どころか、ちよの面倒をあまりにちゃんと見ていてくれるもんだから、お婆ちゃんもカミさんも大助かりのようだ。
なんていうか…ちよは普段はわりとわんぱくなんだけど、山口が来ているからか、今日のちよは、いつもより大人しくみえた。
【男性のお客さんが来ている。】それがわかっておしとやかにしてるようだった。
それがわかるようになった我が子の成長に感動しつつ、俺はおじいさんに山口のことを簡単に紹介した。
ちょっと…というかかなり、頑固なところがある人だから、山口の事情を聞いて【そんなこと知るか、帰れ。】とか怒り出すかもなぁ…と心配していた俺だったが、そんなのは取り越し苦労に過ぎなかった。
それどころか、山口が会社で事務職として勤めていることを聞き、「ウチで働け。」とか言い出した。
完全に我が家の人間に気に入られた当の山口は、あまりの受け入れられぶりに、少し困惑しているように見えた。