第3章 もう、止まれない。
めぐみside
「…山口にも、ちゃんと話す。僕のキモチ…」
そう打ち明ける蛍の顔は、ほんのり赤い。
「……正直、めぐみがカナダに行くって聞いたとき、めぐみのこと諦めようと思ってた。
遠距離とか…、まだ年齢的にもムリだろうとか、、思ってたし。
急に隣から居なくなって………正直堪えたケド、、
そのなかでも特に、、顔が見えないのが、なんか……思ってた以上にツラくて、
メールする度に、めぐみが隣に居ないって言われてるみたいで、、…苦しくて、
段々、めぐみにメールするのすら、嫌になった…。」
「それでも、、連絡してよ…。/
…私、待ってたんだよ?」
いつだって、蛍からの連絡を待ってたのは、本当だ。
会いたくて、声が聞きたくて、何年経ったって…蛍は私の大切な人だった。
「…ねぇ、蛍?忠に聞いて、遠慮してたでしょ…?」
「………………」
黙っていても、目元がそうだって言ってるよ?
アナタの優しい本音を隠すための、ポーカーフェイス。
私には効かないんだから。
「…もう、私には隠しごと、しないで。/」
声が震える。
それでも、蛍の心が傷つくのを、もう気づけないのはイヤだ。
そんなにも、蛍が私を想っていてくれたなんて、気づいてなかった。
気づけなかった…。
「…ごめんね、蛍。」
蛍の左頬を伝う、一筋の涙を拭う。
「……別に、イイからッ……
…っ!!」
「隠しちゃだめっ///」
私より30cmくらい高い蛍を、これでもかってくらいに、思い切り抱きしめる。
「…愛してる。/
俺の隣に居て欲しい。…もう、どこにも行かないで。/」
大好きな人の声が、全身へと響き渡った。