第9章 体育祭
「なぁ…遥」
タツは真剣な声で聞いてくる。
「ん?」
「ファンに見つかる前に公表した方がいいのかな…付き合ってるってさ。」
考えていなかった。そんなこと。
「まー、まずは事務所の方に聞くべきでしょう?」
「そうだな。俺、聞いとくよ。遥、体育祭があるだろ?」
「うん、あるよ。でもさ…そういうのって2人で言うべきでしょう?」
「じゃあこの事、体育祭が終わってからにしよう。
今、公表しちゃうと噂になって大変になるぞ。」
「別に大変じゃない。うまくかわせばいいんだから。」
「気持ちはわかるよ。俺は遥にしんどい思いをさせたくないんだよ。」
タツは哀しそうな困ってるような顔だった。
「ご、ごめんなさい。」
私はただ謝ることしかできなかった。