第22章 第21セット
*及川side*
合宿3日目。
柴崎ちゃん派の優への態度が今までと違うのは周りに聞くまでもなく明らかだった。
悪口。シカト。
俺達3年のいる前では普通にして。
練習の時だって、優がボトルを渡そうとしたら「優サンのいらないんで」とか抜かしてさ。
いくら俺でも我慢できない。そう思って柴崎ちゃん派のところに行こうとした。
けど、行けなかった。
優が、必死に笑うから。
つらいはずなのに
いつもみたいに「ごめんねー」って言ってそうな
へらっとした顔でいるから
何も言えなくなったじゃんか。
マッキーやまっつん、国見ちゃんや金田一だって
何も言えず、ただ唇を噛みしめることしかできなかった。