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ぼっそり

第1章 じっくり


「…もしもし」

「ロイ、どうした?」

エルはきょとんとして聞いてきた。
小さく妹のキリの声がする。

「いや、何も無いんだが さっき姉さんが久しぶりにお前に会いたいって…」

「えっ!?イブキ姉さんと会えるのか?やった!!いつ?いつだ?」

こいつもか… 小さいけどキリもはしゃいでいる。

「待て、一回落ち着け。姉さんはどっか行かな…いや、行く」

姉さんは行動が気まぐれすぎてついていくのも結構困難だ。

「何だそれ?…で、いつなんだ?」

「一応、休日と言っていたからな。今週の土日はどうだ?どっちかが開いてるならそれを伝える」

「土日…キリー、どっか行く予定ってあるか?」

「ううん、無いよ。たまにはお家に居たかったんだもん」

小さいが俺にはそう聞こえた。
相変わらず可愛らしい声だ。

「うし、いいぞ。じゃあ、土曜日はどうだ?俺、土曜の方が過ごせる時間が多いんだ」

「わかった、土曜日昼の二時から駅集合な。それでいいだろ?」

軽くうなずいたのか耳に少し残るような雑音が耳に残った。

「わかった!じゃあ、土曜な」

そう言うとエルは電話を切った。
まさかこんなに喜ばれるとは予測していなかったが、取り合えず予定ができたから早く姉さんに伝えておかないと。

姉さんは最近学校が忙しい忙しいって遅くまでなかなか帰ってこないときが多々ある。
結構世話焼きだからって事かも知れないが…俺とは正反対だな。
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