第4章 しんしん(エルSaid)
朝食を食べ終わって、制服の上着を着て鞄を持って家の戸締りを確認してから出て行った。
玄関で小さな声で「行ってきます」と言って出た。
ロイの家はここからはまあまあ近いほうだ。
歩くのに2,3分程度しかかからない。
だからやろうというのならいつでも、二人で登校できる。
ただ、小学校からは離れてて遠いんでキリーはいつも皆よりも早くに出る。そうしないと間に合わないんだそうだ。
少し歩いてロイの家に着く。
いつものようにインターホンを鳴らして暫く待つと、ロイが出てくる。
珍しく今日は出るのが遅い。昨日みたいにすぐに出てくれることは有難いのだが、それはさすがに俺が驚くから極力やめてほしいとは思う。五分五分だ。
やっとロイが出てきたと思ったら、少し元気がないような顔で出てきた。嫌なことでもあったのか?
「どうした、暗い顔してさ」
「いや、昨日の指の怪我…悪かったと思って」
は?指の怪我…?あ、あぁ、昨日の怪我の話か。
でもどうしてこんな小さいことを誤ってきたんだ?
「別にいいけど、気にしてないし。それに、あんまり痛くねえんだこれ」
そう言うと俺は指を折ったり伸ばしりたりして見せた。
それを見てロイは少しホッとしたのかいつもの顔に戻った。といっても、元からあまり表情を変えないのでいつもと同じなのかははっきり言ってわからない。
でも、そんな気がした。