第2章 目隠しの恋
「んー!美味いっ」
ごくごくと喉を鳴らしてビールを飲んだ先生は満足そうな声を上げる。
それを見て私はふふっと笑みをこぼす。
「オヤジ臭かった?」
「全然。ビール飲む時の先生すごく可愛いです」
私の可愛いという発言に先生は苦笑いを浮かべ、すぐに話題を変えようと口を開いた。
「そうそう、西野のことだけど」
先生はそこまで言いかけて止まるものだから、私は思わず身構えてしまう。
「あいつさ、精神科が入ってる棟から出てきたんだよ」
「え…」
一瞬何を言っているのか分からず思考が停止した。
春樹が精神科?
「何かの間違いじゃないんですか?」
「俺も驚いたよ。駐車場行こうとして歩いてたらばったり会ったからね。でもさ、ケロッとしてたよ。あ、先生ちわーすみたいな感じだった」
思わず身を乗り出す私とは逆に先生はさらっと答えビールを口にする。