第5章 悪魔の微笑み
翌日。
AM10:16
授業中、あたしはボーッと窓の外を眺めていた。
遠くの方で飛行機が飛んでいる、なんて事はどうでもいい。
ただ、彼のことを考えていた。
あと、高嶋のことも。
昨日は彼の温かさで眠ってしまったけど、不安という悪魔はあたしの心にまだ住みついている。
「はぁ……。」
吐かれる溜め息。
溜め息と共にこの不安も出ていけば良いのに。
そう思いながら、グランドへ目を向けた。
ゴオォォオオ―――
なんだか、遠くからバイクの音が聞こえてくる。
――そういや、この前の集会アイツのせいで台無しだったな。
そんなことを考えながらその音を聞いていた。
ヴォンヴォンヴォォン―――
どんどん近くなる音。
こちらへ向かってきているような気がする。
まさかね。
そう笑いながら、校門に目を向けた。