第1章 【黒バス】好きってなんでしょうか【黒子君】
side 水無月 紫音
「紫音さん、好きってなんでしょうか。」
唐突に質問され、きょとんとしてしまった。
黒子君らしからぬ質問にうーん、と考え込む。
「好き・・・かぁ。うーん・・・」
「あ、そう深く考えなくて大丈夫です。
そんな大した意味はないです。ふっと思っただけで・・・」
黒子君の言葉を最後に無言になってしまった。
少し薄暗くなり始めた住宅街を並んで歩く。
こつこつ、と一定のリズムで刻まれる二つの靴音。
完全なる無音、ではないが、無言が苦しい。
「「・・・あの、」」
黒子君も同じ事を思っていたのか、声が重なる。