第43章 勝てない
桃井
「え…と…黛千尋、3年PF、身長182cm体重69kg、速さ・力・技術・体力…そのほとんどがCランク
OF・DF共に得意不得意なし…正直ビックリするぐらい平凡…カモ…」
須佐
「洛山の選手にしてはやけに物足りねぇスペックだな、例年ならいいとこ補欠レベルじゃねぇの?」
桃井
「…いえ、それ以下です」
「!?」
桃井
「彼がレギュラーとして試合に出るようになったのは3年…赤司くんが入ってしばらくしてからです
それ以前はベンチはおろか1軍にも入れてません」
青峰
「…はあ?なんだそりゃ。そっくりじゃねぇか、どっかの誰かとよ」
彼の言葉に桃井は脳内に黒子の姿を思い浮かべ、思わず「あ…!」と声を出した
その頃コートでは赤司がマークの外れていない根武谷にパスを出し、その一瞬で水戸部も黒子も驚いて目を見開いた
次の瞬間、黛はそのパスを別の方向、実渕の方へ回していた
「決まったー!!第2Q開始早々3Pー!!」
小金井
「それより…今のは…」
相田
「ミスディレクション!?」
日向
「コイツは…」
火神
「ウソ…だろ」
伊月
「まさか…黒子と同じ…?」
赤司
「同じ…?少し違うな
彼はテツヤと同じ特性を持ちながら基本性能は全て一回り高く、パス以外の技術も苦手がない
いわばテツヤは旧型、黛千尋は新型の幻の6人目だ」
そのことを聞いていた黒子は先程からずっと目を見開いており、誠凛は焦りの様子を見せていた