第4章 夏休み開けて
霧が晴れる頃に 96話 到着
(林の家ってどんなかな、弟4年生だっけ…)
トイレに行くと伝えられ、自転車の脇で仁を待ちながらこれから行く霙家について考えていた。
「わり、待たせた。行くか」
3分もせず戻ってきた仁に言われ軽やかに返事をして林の家に向かう。
スーパーからさほど距離はなく、自転車なら10分もかからずつく林の家は外装は薄い黄色、2階建てでごく一般的な一軒家だ。
ピンポーン
呼び鈴を鳴らすとトタトタ走ってくる足音が扉の向こうから聞こえてきた。
「いらっしゃい!!霧ケ谷君!楓ちゃん!」
嬉しそうにいう林に仁も楓も(無邪気だなぁ)と、朗らかな気持ちになっているのも知らずに2人を家の中に連れ込む。
前、仁が慶とお見舞いに来たときは入らなかったリビングに通されると目に入ったのは飛び跳ねる2人の小学生と1人の中学生だった。